中学受験の闇を暴く

中学受験の闇を暴く

合格できる計算力を磨くには?

すごくいい例題です。

実際誰でも時間をかければ理論上解けます。

 

2018年灘中 1日目の3番

 

4個の整数a,b,c,dがあり,bはaより1大きく,cはbより1大きく,dはcより1大きいです。a×b+b×c+c×d+d×aを計算すると2400になるとき,aは□です。

 

これは難関中を受ける受験生に取っては基本問題になります。

 

しかし、ほとんどの生徒にとっては応用問題に近く、気合いと根性で見つけることになるでしょう。

 

少し得意なコなら

a×b+b×c+c×d+d×a の四つが大体同じくらいなので

2400÷4=60とし、25×25=625なので、それより小さい22.23.24あたりを当てはめて答えを導くと思います。

 

こういう気合いと根性の計算力はかなり大事です。合格ラインギリギリの時にどれなら当てはめて答えを出して凌げるのか。

これはすぐに身につきません。

計算力がないと諦めてしまいますね。

 

少し難しいがなんとか解けそうな問題でしか最後の計算力は養えないものです。

 

カッコよく解くならこんな感じ。

しゃf:id:chugakujyuken-sos:20210403222957j:image

 

集中力と計算力がついてよいものです。

 

今の時期にやるべきこと。

多くの塾では春期講習中だと思います。

この残り少ない春休みを利用してやるべきことは、五年生のテキストで算数の出来ない例題を確認する作業です。

 

全科目めちゃくちゃ得意という偏差値65以上で全国有数の学校を受けたら受かりそうな生徒以外どこかに穴がぽっくり空いています。そういう生徒は難しい問題を時間をかけて考えるといいと思います。そんな子は100人いたら1人2人くらいですが。

 

話を戻します。

一学期の間にその出来ない問題を4ヶ月で克服するにはどうすればよいのかを計画しましょう。それをしなければ合格などあり得ません。

決して残り少ない春休みで全て解決しようなんてしないでください。無理です。

 

また、夏以降は演習ばかりで、そんな時間がありません。夏休みは意外に忙しくそんなことしてる場合ではないことが多いので、最後のチャンスです。

 

スーパー小学生を除きここで勝負がついてしまうのが本音です。

 

数年前の生徒にそういう子がいました。保護者の方からこのままで間に合うか?という問いかけに。5年のテキストで今やっている範囲と同じところをやってください。分からなければ質問に来てください。と伝えたことがあります。

その時の彼の偏差値は30代でした。

 

計算力はあるほうでしたが、本気で取り組み、夏前には偏差値55くらいになって、最後は偏差値65くらいになっていました。

 

6年生のテキストは5年の内容+αされています。

落とし穴は授業はわかるのです、ら

 

基礎が揺らぐ生徒は授業内容はわかるが、自力で解けません。

 

これから言うことが一番大切な視点です。

 

算数は理解と自分で解けることの差が一番大きい科目です。

自力で解けなければ意味がありません。

 

理解と解けるは別物です。

 

また、理科は比が使えない生徒に計算問題をさせても得るものが少なくなります。

 

とにかくできることを実直に増やして行ってください。

 

私はセンター試験を8回ほど趣味で受けていましたが、テストと言う緊張感のある場面ではなんとなくない知識は不安を増大させるだけです。

確実な知識を身につけることが合格への第一歩です。

残り少ない春休みを充実させてください。

テキストだけやってればいいのか?

入試問題とテキストの問題には保護者には見えない大きな差があります。

 

まず、一般的な大手塾のカリキュラムを確認!

 

最近の小学生は大変で6年生に上がる前に大体の内容が終わります。

そして、夏休みまではテキストの復習、さらには夏休みの後は総合問題や入試問題の本格的な演習が始まります。

 

これだけこなせば、まぁ出来るでしょ。

と思うかもしれませんが、そんな簡単な話ではないのです。

 

塾のテストは色々調整してあり、いわば人工的に咲くように仕向けられた花のようなもので、本番の入試問題は野に咲く花のようです。

 

夏休み明けに毎年入試問題を解かせていたのですが、四谷大塚で偏差値60以上Cコースくらいのコでも慣れるまで点数が出ません。

 

では、どのように調整されているのか?!

 

決定的な違いは問題文の読みやすさです。

普段は中高生を教えている先生が作るテストです。小学生がどう書けば内容が分かるなど知らないのが当然です。

 

一方中学受験の塾のテキストの問題は小学生がわかりやすい文章に変えられています。

 

さらに、学校サイドもそのことを知ったうえで文章をわざと読みにくくし、必要性な情報を色々バラバラに書き情報を断片化します。

慣れてないと情報が足りなくなります。

 

渋幕、渋々などの理科が顕著です。上になればなるほど色々なトラップを仕掛けてきます。

しかし、成績のよい子どもは数ヶ月で慣れてきます。

 

問題なのは偏差値50以下のコなのです。

彼らは塾の言い回しに慣れすぎているので、いざ入試問題となると文章が読めなくなります。

 

なので、基本問題が終われば少しでも本物の入試問題を早めに見ることは大切です。

 

ここからは完全な余談です。

 

大学合格実績の良い学校の入試問題ほど奥行きを感じます。逆に偏差値は高いが合格実績の良くない学校や偏差値の低い学校の入試問題は本質からずれてるなぁーと感じます。

 

算数のテキストはわかりにくい?

お父さんお母さんが子どもの為に算数を教えよう、何を今しているのかなぁ。とテキストを開くとビックリするくらい解説がわかりにくい。

と思われます。これは間違いありません。

 

なぜ分かりにくいのか。

 

その差は日本で一番売れている高校数学のバイブル『チャート式』と比較すれば分かります。

 

それは全く指針について触れられていないからです。

 

こうやったら解ける。みたいなことしか書いていません。なので応用が効かないのです、、

 

結果だけ書いてあって、みなさんこれ見て頑張って。無理なら塾で授業聞いてね。

のような感じです。塾のテキストはそうなっています。

 

大学生のときに家庭教師をした経験から様々な塾のテキストをみたのですが。

正直な感想は、分かりにくい。

なんでこんな下手くそな解法なの?

カッコいいだけで他の問題に通用しないことするの?

編集した人アホなの?とか何度も思いました。

 

話を戻します。

ここでいう指針とは要はこう言うとこです。

 

仕事算なら、まずは全体を置け。

差集め算なら、個数と頭数を揃えろ。

整数なら、①あまりで分類②積の形に持ち込め③範囲を絞れ

角度の問題なら、まず分かる角度を出し、それで出ないのなら、合同や相似を使う為長さに注目しろ。

円の角度の問題なら、まずは中心を結べ。

円の面積の問題なら、まずは中心を結べ。面積の移動はできないのか?平行線があれば等積変化できないのか?

 

このようか感じです。

 

はっきり言えるのが、

これで出来ないものは難問。試験時間内に解く必要性がないものです。

 

確かにニュートン算のようにワンパターンで解法を覚えたら終わりのものもあります。

 

子どもの算数が心配な保護者の方はお子さんに聞いて見てください。

この単元ってどんなこと考えてる?と。答えられたらその単元は得意です。答えられないのにテストが良かった場合は入試本番でやらかす可能性が高いです。

 

 

算数の偏差値40以下なら必読

算数の偏差値が40すら行かないコの特徴として、計算力がない(正確性とスピード)ため

 

①方針がわかっていても答えが違う。

②授業で計算が気になり、内容に集中出来ない。途中で訳がわからなくなる。

 

結果、成績が出ず、算数は苦手とする強固なマインドの構築によりやる気がなくなる。

という負のスパイラルに陥ります。

 

まずは毎日計算をしましょう。

学校のドリルが1ページ答えだけ出すのに3分以上かかっては遅すぎるレベルです。

学校のドリルはできるけどと言う方は下のドリルをやってください。

 

 

コピーするなりして毎日反復してください。

きつい言い方になりますが、本音で語ります。

 

四谷大塚の合不合などの大きいテストで偏差値40行かない生徒は文章題なんてやってる場合ではありません。

 

こんなこと三者面談とかで言えません。

言ったら授業を受ける意味はなく、辞めてしまいます。つまり、売り上げにならないのです。

 

塾はビジネスです。注力しても意味のない生徒は無視します。

でも、辞めて欲しくないので、謳い文句として

 

個別指導している塾なら個別を受けてください。

集団指導しかない場合はもうちょっと様子を見ましょう。本人は頑張っていますからね。

 

とか言えば辞めずにお金になるんです。

 

そして、最後どうしようもなくなったあと、引っ張るだけ引っ張り辞めて貰えばいいお客さんです。さらに辞めて貰えば、合格実績に傷がつかない素敵なお客様なのです。

 

遅れた文章題はどうするのか。

偏差値45くらいまでなりたいなら、算数ベストチェックを繰り返しやれば、どうにかなります。

しかし、子ども一人でやるのはむりです。

ここまで放置していたのは、はっきり言えるのは全て親の責任です。

付き合ってあげてください。親の関わりは本来体調管理と勉強の管理だけですが、やるしかありません。それが無理ならば、その地域にある一番良い大学の中学受験経験者の家庭教師を雇う。または、個別指導で中学受験経験者の大学生に習うことをオススメします。

肝は地方なら特に一番良い大学です。

 

プロ家庭教師や個別の社員なんかより当たり外れが少ないです。

本物のプロ家庭教師なんてほぼいません。

 

学生時代家庭教師センターでプロの選抜テストを作成しろと言われ、これくらい余裕でしょ?とか思って作ると社会人でバリバリやっていますとか言う先生が全く出来ず、医歯薬の学生に解いてもらうと軽く解いていました。

 

はっきり言えるのは合格したプロ家庭教師は学歴が高いが何か他の資格の勉強のためで仕事を辞めているなどの真っ当な方か大手予備校講師で歳を取りお小遣い稼ぎをしている方くらいでした。

 

正直学生時代多くの個別指導塾の話を同級生などから聞いても中学受験や大学受験のような特殊なものは全て偏差値の高い学生に投げるのが普通です。

 

 

 

 

受験理科は理系科目なのか?②

物理範囲の話の続き!

みんな大っ嫌いな電気についてです。

なぜ苦手なのか?

この回路の電流はいくらだからまずは覚えましょうなど言っているからです。

 

電流、電圧のイメージを説明することなく、また、オームの法則なんて無かったことにした結果ただの暗記ゲームになり、応用が全く効かない状態です。

やばい教え方に、並列は半分隠しなさい。

これもヤバいですが、言うだけマシかも知れませんが、直列回路電流同じ、並列回路は電圧同じ。という謎呪文です。

 

では、どのようなイメージをもつのか。

 

電流は水の流れ(水流)と同じイメージを持ってください。

直列回路は水が枝分かれしないので同じに決まってます。

 

並列回路は例えば10の水が流れているとします。その先二つの道に水が分かれるとすると、1つに4の水が流れたらもう一方はどうなります?

正解は10−4=6になるに決まっています。

 

すると電流計は直列に繋ぐ理由もわかるはずです。

電圧は高さと言うイメージを持つと並列部分が同じになることが分かります。

抵抗も土管をイメージすると色々わかります。

 

保護者からの質問が多い『オームの法則』は習わないのですか?使った方がいいですか?塾技にはあるのですが、どう思いますか?

など聞かれます。

 

その答えは、その子によりますが、私は必ず授業で教えます。

下のクラスでは完全にオームの法則を使わなくとも、電池の数=抵抗✖︎電流は使います。

電池を爆弾の個数とし、抵抗を敵とみなし、敵一匹にいくら爆弾何個分のダメージを与えられる?と聞くとめちゃくちゃ理解してくれます。

決して覚えろ!覚えろ!とか言わなくても出来ます。

はっきり言えば子どもは被害者です。

良い塾・悪い塾

良い塾・悪い塾は人によって違うと思います。

 

合格実績が良いのか。設備が良いのか。講師が良いのか。色々あると思います。見分け方をレクチャーします。

 

①合格実績について

新聞広告やホームページに多くの塾が合格人数、合格率、地方であれば県外合格者などが掲載されています。あの塾って灘中に何人受かってる、開成中に受かるんだ。〇〇中に50名合格凄いなぁー、ウチの子もそうなって欲しいなど思うと思います。それに対する事を書いて行きます。

 

ア、合格者数と合格率のトリック

合不合偏差値55くらいの中学は、塾に何時間も監禁し、勉強させれば、どんな無能講師が指導しても大体受かります。ポイントがずれた講師による被害者は子どもです。

あくまでも中学受験は通過点。

毎日小学生が塾で夜11時くらいまで勉強し、合格することに本当に意味があるのでしょうか。

それが小学生らしいと言えるのでしょうか。

また、合格後、ついて行くことが出来ず、中学から塾漬けになるのは見えています。

 

 

イ、全国の有名な学校に対応できるように見せかけるマジック

これは簡単。数名の賢い生徒に金銭面や待遇面を上げる代わりに沢山の学校を受けてもらうだけです。賢い生徒は広告塔になるんです。金儲けの手段になるのです。

 

地方の塾に多いのですが、灘や開成などの超トップ校への合格者が一桁の塾には育成ノウハウなんてありません。そもそもその子だけに毎日授業なんて出来ません。費用をかけず広告をするのが真の目的です。

では、どうするかと言えばただ映像授業を提携するトップ塾から買取し、流しているだけです。

そもそも全国トップの学校の問題は少なくとも高校で習う数学・理科が出来なくては指導なんて出来ません。国語なんて大学入試より難しい中学校なんてざらにあります。

このレベルを指導できる講師は全体の数%しかいません。

映像を見て質問せず、自分で解決するレベルの賢い子が数人毎年いるだけです。

 

ウ、最後にとっておきの判断ポイント

2月に簡単にできるのですが、前年度と今年度で広告掲載の表記が変わる塾は危ないです。継続的に同様のパフォーマンスが出来ない事を表しています。No.1.過去最高など仰々しい表記の塾は毒饅頭の可能性が高いのです。

 

②講師について

若い先生で特に評判の良い先生がすぐ居なくなる塾です。塾業界はブラックです。待遇面が良い塾から出来る講師はスカウトされます。

ブラックにしている原因は無能上司です。

その無能上司が授業していることを示しています。

もっと言えば、時間効率で物事を考えられない人が授業していることになります。

ママ友コミュニティで先輩ママに聞く事はかなり大切です。